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こんにちは、元保育士の麻乃アサです。
公立保育園の保育士として、12年間働いていました。
1歳の子に絵本を読もうとしても、どんどんページをめくる。途中で違う本を持ってきたり、立ち上がって遊びに行ったりする。
「うちの子、絵本に興味がないのかな」「最後までお話を聞けなくて大丈夫?」と心配になりますよね。
でも、0・1歳児が早くページをめくったり、好きなページだけを繰り返し見たりするのは、実は保育園でもよく見られる姿です。
この記事では、子どものペースに合わせた読み方と、その子が楽しめる絵本の選び方を紹介します。
1歳児、絵本を最後まで聞かなくても大丈夫!
最後までお話を聞くことだけが、絵本の楽しみ方ではありません。
低月齢の子にとっては、絵を見る、本を触る、自分でページをめくることも大切な楽しみ方です。ページをつまんで動かすことは、手や指を使う経験にもなります。
笑う、指をさす、声を出す、同じ本を持ってくる。これらも、子どもが絵本を楽しんでいる姿です。
赤ちゃんにとって絵本は、「一方的に読んでもらうものではなく、読み手と一緒に楽しむもの」と捉えて大丈夫です◎

「きちんと読まなければ」と頑張りすぎず、まずは一緒に絵本を味わってみましょう♪
めくる速さに合わせて言葉を変えてみよう
子どもが文章を読み終わる前にページをめくったとき、私は書かれている文章を全部読もうとせず、めくる速さに言葉を合わせていました。
早くめくるときは一言でつなぐ
果物が落ちる場面なら、絵を見ながら「りんご」「赤いね」「まるいね」と、一言ずつ表現します。
言葉のやりとりが増えてきた子には、めくる速さに合わせてあえて早口で読むこともありました。読む速さが面白くて、保育士や友達と一緒にケラケラ笑うことも。早くめくること自体を遊びにしてしまう方法です。
ページを飛ばしたときは、開いた絵から話をつなぐ
お話をつながりで見るのではなく、数ページずつとばして読もうとする子もいます。
そのときは前のページに戻そうとせず、「りんごが落ちたね」「みんなで食べたね」のように、今開いている絵に合わせて短く話をつなぎます。
絵本を見て遊ぶ4つのアプローチ
お話に興味が向かないときは、大人の関わり方を変えてみます。
指さしたものを短い言葉で表す
犬を指さしたら「わんわん、いたね」、りんごなら「赤いりんごだね」と、子どもが見ているものを短い言葉で表します。
問いかけながら、一緒に考える。
「これな〜に?」と問いかけると、絵をじっと見たり、指をさしたりすることがあります。それをきっかけに、絵本へ目が向くことも。
答えが出なくても、正解を求める必要はありません。「なんだろうね〜?」「りんごかな〜?」と一緒に考えながら、物の名前や言葉をさりげなく伝えます。
歌を取り入れる
保育士をしていた頃、歌が好きな子は童謡絵本を何度も持ってきました。
保育士や友達と一緒に体を揺らしたり、手遊びをしたりしながら、歌と絵を楽しむ姿もよく見られました。
身体を動かしてまねをする
『だるまさん』シリーズなら、身体を左右に揺らすなど、絵本と同じ動きをして遊べます。
絵本を「読む」より、まずは絵を見て遊ぶ。こうした繰り返しが、少しずつお話を楽しむことにつながります。
0歳から1歳後半までの絵本の選び方
年齢は目安ですが、保育園では次のような姿が見られました。
- 0歳: 本を触る、持ってくる、ページをめくることが中心
- 0歳〜1歳前半: 原色や簡単なイラスト、写真が入った図鑑が人気
- 1歳後半: 短い簡単なお話を繰り返し楽しみ、友達と一緒に見る姿も増える
絵本に興味が向きにくいときは、次のようにその子の好きなものから選んでみてください。
- 写真や動物が好き:『0・1・2さいの どうぶつ100』
- はっきりした色が好き:『しましまぐるぐる』
- 音やリズムが好き:『もこ もこもこ』や童謡絵本
- まねっこが好き:『だるまさん』シリーズ
- 短いお話を楽しめそう:『ノンタン』シリーズ
お気に入りの一冊が見つかったら、似た題材や同じシリーズの本を探すと、興味の幅を少しずつ広げられます。
絵本選びに迷ったら定期配本も選択肢
絵本選びに迷う家庭には、1〜7歳の年齢に合わせて世界の絵本が毎月1冊届く「WORLDLIBRARY Personal」もあります。月額は1,300円(税・送料込み)です。
WORLDLIBRARY Personalの配本内容を見てみる子どものペースを大切にしながら、絵本の扱い方も伝えよう
一対一で読んでいて子どもが立ち去ったら、追いかけて座らせず、いったん終わりにします。
また別の時間に、さりげなく絵本を開けば大丈夫です。
すばやくページをめくる、次々と絵本を持ってくる。
こうした姿も、子どもなりの絵本の楽しみ方です。めくる面白さや、好きな人に本を運ぶことで生まれるやりとりが、絵本に親しむきっかけになります。
一方、絵本を破る・踏むことは別です。子どもには楽しくても、ものを大切に扱うというルールは根気よく伝えます。
「絵本さん、痛いからやめようね」「抱っこして、お家に返そうね」と短く伝え、扱い方も知らせましょう。子どもの「やりたい」を尊重することと、ものを壊さないルールを伝えることは、分けて考えることが大切です。
最後まで聞かせようとするのではなく、クイズ、まねっこ、歌など、その子に合う楽しみ方を探してみましょう。
年齢より「その子が楽しめる一冊」から
以前、4歳児クラスで読み聞かせをしていると、絵本の途中によく席を離れる子がいました。
導入でやっている歌や手遊びは一緒に楽しめるのに、絵本が始まると席を離れてしまいます。
保育園を定期的に訪問し、子どもの発達や関わり方について助言してくださる先生がその様子を見て、「今の4歳児向けのお話は、その子には少し難しいのかもしれない。最初に『ノンタン』を読んでみては」とアドバイスしてくださいました。

最初は「4歳児に『ノンタン』?もっと小さい子向けの絵本だけど、いいのかな」と思いながらも、4歳児向けの絵本を読む前に取り入れてみました。
すると、その子も短い時間なら友達と一緒に楽しめるようになり、続けるうちに席を離れることが減っていきました。
この経験から、年齢に合った本ではなく、その子に合った簡単なお話、図鑑、歌、まねっこなどから、絵本を好きになるきっかけが生まれるのかもしれない、と感じるようになりました。
まとめ|まずは親子で絵本を味わおう
1歳の子が早くめくったり、途中で立ち去ったりしても、「うちの子、話が聞けないのかな」「絵本が嫌いなのかな」など決めつけなくて大丈夫です。
早くめくるときは一言で、ページをとばしたときは、開いた絵に合わせて短く話をつなぐ。
指さし、擬音、歌、まねっこも取り入れながら、子どものペースに合わせましょう。

まずは「絵本って面白い!」と思える一冊を見つけることから。
その積み重ねが、少しずつお話を楽しむことにつながります。

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