保育士に向いていない?主担任がつらかった私が見つけた働き方

主担任以外の働き方 保育士の仕事・働き方

※本記事にはアフィリエイトリンク(PR)が含まれます。

「子どもは好き。でも、主担任の仕事がつらい」

「毎日うまく動けなくて、保育士に向いていない気がする」

そんなふうに悩んでいませんか?

私は公立保育園で12年間働き、1〜4歳児の主担任も経験しました。

子どもが好きです。制作も、歌や体操も好き。

それなのに主担任だった頃は、何度も「自分は保育士に向いていない」と感じていました。

そして退職した今も、正直に言えば「私は主担任には向いていなかった」と思っています(笑)

ただ、保育そのものが嫌いだったわけではありません。

現在は週に1〜2回、単発保育士として保育園に入り、担任の先生を支える仕事にやりがいを感じています。

この記事では、私が主担任をつらいと感じた理由と、「保育士に向いていない」と決める前に整理したいことを紹介します。

子どもが好きなら、保育士に向いていると思っていた

私は昔から子どもが好きでした。

絵を描くことや制作、体を動かすことも好きです。歌ったり踊ったりすることも、保育士の仕事に合っていると思っていました。

だから、保育士になればきっと楽しく働ける。自分に向いている仕事だと考えていたのです。

でも、実際に働いてみると、好きだった遊びや制作は保育士の仕事の一部にすぎませんでした。

保育士には、子どもと楽しく遊ぶことに加えて、次のような役割があります。

  • 一人ひとりの発達や興味を捉える
  • 次の成長につながる活動や環境を考える
  • ケガや事故が起きないように安全を守る
  • 保育計画や記録、連絡帳を書く
  • 保護者へ子どもの姿を伝える
  • 一緒に働く職員と連携し、役割を調整する
  • 行事を数か月前から計画する

「子どもが好き」という気持ちは、もちろん大切です。

ただ、それだけでクラス運営のすべてが上手にできるわけではありませんでした。

私が「主担任に向いていない」と感じた3つの理由

ここからは、私が特に難しいと感じたことを振り返ります。

1.考えすぎて「今はこれ」と決められなかった

この年齢なら、どのような経験が必要なのか。

今の子どもの姿から、どのように遊びを広げるのか。どこまで見守り、いつ手を差し伸べるのか。

私はいろいろな可能性を考えることはできても、その中から「今はこれ」と選んで動くのが苦手でした。

考えているうちに時間が過ぎ、結局、明日の保育を用意するだけで精いっぱい。

特に新人の頃は、数か月先の行事まで見通す余裕はありませんでした。

2.理想の保育と安全の間で迷った

ある日、遊戯室で高さ3センチほどのソフト積み木を平均台のように並べました。

自分なりに安全へ配慮したつもりでしたが、遊んでいた2歳児が転倒して前歯を打ち、アクシデント報告になりました。

先輩からは、「これで遊んだら転んでケガをすると分かるよね?」と言われました。

「これでも危険なんだ。じゃあ、どうしたらよかったんだろう」

それからは下に体育用のマットを敷くなどして対応しましたが、遊べる範囲は狭くなり、準備にも時間がかかります。

子どもには、のびのび遊んでほしい。でも、安全も守らなければいけない。

その両方をどう実現するのか、当時の私には判断する力が足りませんでした。

3.周りに合わせすぎて、自分の軸を持てなかった

私は、なかなかの八方美人です。

副担任や上の先生、隣のクラスの先生から意見を言われると、「そうですよね」と、そちらへ合わせてしまいます。

カバー役として働くなら、相手に合わせられる性格は役に立ちます。

でも、主担任はクラスの方向を決める立場です。

自分がしたい保育よりも、周りの先生に好まれる保育をしようとしてしまう私は、前に立ってみんなを引っ張る役割が得意ではありませんでした。

「主担任がつらい」と「保育士に向いていない」は同じではない

主担任がうまくできないと、保育士そのものに向いていないような気持ちになります。

でも、保育園の仕事には、主担任以外にもさまざまな役割があります。

私が臨時保育士として副担任をしていたときや、フリー保育士として複数のクラスを回っていたときは、主担任ほど「向いていない」と感じませんでした。

現在の単発保育でも、担任の先生が子どもを寝かしつけている間に部屋を整え、食事の準備をしておくなど、少し先を見てカバーする役割にやりがいを感じています。

主担任として悩んだ経験があるからこそ、「今これをしておけば、先生が助かるかな」と考えられるようになりました。

前に立つより、後ろから支えるほうが力を発揮できる。

私の場合は、自分に合う立ち位置へ変わることで、保育士としての経験をやりがいを持って別の形で生かせるようになりました。

向いていないと決める前に、3つに分けて考える

「保育士を辞めたい」と思ったときは、すべてを一つにまとめず、何がつらいのかを分けてみると次の選択肢が見えやすくなります。

1.保育そのものがつらいのか

子どもと関わる時間にも苦しさを感じるのか。それとも、クラス全体の計画、行事、書類、職員間の調整が特につらいのかを振り返ります。

後者であれば、主担任以外の役割や、業務分担の異なる園なら働きやすくなる可能性があります。

2.今の役割が合っていないのか

同じ保育士でも、主担任、副担任、フリー、保育補助では、任される仕事や責任の持ち方が異なります。

私のように、クラスを引っ張るよりも、必要なところへ入って支えるほうが向いている人もいるでしょう。

今の園で相談できるなら、来年度の配置や役割について話してみるのも一つの方法です。

3.今の職場環境が合っていないのか

同じ保育士の仕事でも、園によって職員体制や保育方針、記録の量、休憩の取り方は異なります。

私は公立保育園で12年間働きましたが、退職して別の園へ単発で入ったことで、「説明の仕方も、仕事の分け方も、園によって違う」と改めて気づきました。

今の園でうまく働けないことだけを理由に、「どの園へ行っても同じ」「保育士そのものに向いていない」とは言い切れません。

公立園で感じた働きやすさと苦しさについては、公立保育士のメリット・デメリット|12年働いて感じた安定と働きにくさでも詳しく紹介しています。

辞めるか迷ったときに考えたい選択肢

「続ける」か「保育士を辞める」かの二択にせず、間にある選択肢も考えてみてください。

今の園で役割や業務について相談する

まずは、園長や主任など話しやすい人へ、何に困っているのかを具体的に伝えます。

「向いていない気がします」だけではなく、

  • 行事や週案を一人で見通すことが難しい
  • 相談する相手や時間がない
  • 保護者対応を一人で抱えることが不安
  • 主担任以外の配置も検討したい

など、負担を感じている場面まで整理すると相談しやすくなります。

ほかの園の働き方を知る

今すぐ転職すると決めていなくても、ほかの園の求人や働き方を見ることで、現在の職場との違いが分かります。

園見学や面接では、仕事内容だけでなく、次の点も確認しておくと働く姿を想像しやすくなります。

  • 主担任と副担任、フリー保育士の役割分担
  • 新人や経験の浅い職員を支える仕組み
  • 保育計画や記録を作成する時間
  • 休憩の取り方
  • 職員が休んだときの応援体制
  • 持ち帰り仕事や残業の有無
  • 早番・遅番の時間と回数

雇用形態や働く回数を変える

正規職員としてクラスを受け持つ働き方だけが、保育士ではありません。

パート、派遣、保育補助、単発など、働く時間や責任の持ち方が異なる選択肢もあります。

私は現在、週に1〜2回の単発保育士として働いています。

すべての人に同じ働き方が合うわけではありませんが、私にとっては、任された役割に集中しながら子どもと関われる今の働き方が合っていました。

今の園以外の働き方を知りたい方へ

「今の職場が合わないだけなのか、保育士という仕事そのものが合わないのか分からない」

そんなときは、すぐに転職を決めなくても、ほかの園の働き方を知るために、保育士専門の転職サービスへ相談する方法もあります。

保育求人ラボで求人を見てみる

相談するときは、「転職したいです」だけでなく、主担任の何がつらかったのか、次の職場ではどのように働きたいのかも伝えてみてください。

まとめ|自分に合う立ち位置なら、経験を生かせることもある

私は子どもが好きで保育士になりましたが、主担任としてクラスを引っ張ることは得意ではないことに、12年働いて退職してから気がつきました。笑

だからといって、12年間の保育士経験が無駄だったわけではありません。

主担任として悩んだ経験は、今、先生たちを支える単発保育士の仕事や、保育の記事を書く仕事に生きています。

「保育士に向いていない」と感じたら、まずは次の3つを分けて考えてみてください。

  1. 保育そのものがつらいのか
  2. 今の役割が合っていないのか
  3. 今の職場環境が合っていないのか

保育士を続けることだけが正解ではありません。離れる選択をしてもよいと思います。

でも、子どもと関わる仕事は好きなのに、主担任がうまくできないという理由だけで、自分のすべてを「向いていない」と決めなくても大丈夫です。

前に立つ人もいれば、後ろから支える人もいる。

自分に合う立ち位置を見つければ、これまでの経験を別の形で生かせるかもしれません。

あわせて読みたい

個人的な気持ちや当時の場面は、noteの【保育士の本音】子どもが好きでも、主担任には向いていなかったにも書いています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました